教員インタビュー
教員生活をインタビュー
学校での生活やプライベートまで・・・
松永先生(以下、松)、インタビュー(以下、イ)

- 所属 : 薬品分析学研究室
- 名前 : 松永 久美 先生
- インタビュアー : 青山、小川
薬学部を選んだ理由は?
- 松 : 私はね、小学生の頃から教員になりたかったんです。そして、高校の時に化学クラブに入って化学が好きになりました。体育祭の仮装大会において自分たちで作った火薬を爆発させたり、でも危険だからって審査員の先生に怒られてチームの点数が0になったんですけどね(笑)。先輩に教えてもらって減圧蒸留装置(!?)を組み立てて実験したり、クラブではいろいろ好き勝手なことをさせてもらって、益々化学が好きになったんです。その上、父がウイルス性の病気に罹って家族がつらい思いをしたこともあり、薬に興味が涌いてきて薬学部で“薬”の勉強をしたいと思ったんです。
武庫川女子大学を選んだ理由は?
- 松 : 高校三年生の時の担任の先生と相談して決めました。先生に「武庫女は総合大学でしょ?やっぱり薬学部だけの単科大学と違い、他学部の人との交流があるから“人間形成”にもいいし、広い心を持つためには武庫女はいいんじゃないか。」って言われて、ここに決めました。
- イ : 総合大学ならではの利点ですよね!
学生時代はどのような学生でしたか?どのように過ごしていましたか?
- 松 : まぁ、真面目な学生だったと思います。その頃、薬学部には「何々同好会」というのがたくさんあったけど、所属はせずに気のおける友達とよく山登りなどをしていました。六甲山とか伊吹山とかね。4年生の時、研究室に入るのに合わせて下宿生活を始めたので、結構自由な時間が多かったんです。
- イ : アクティブですね!
- 松 : 意外でしょ?(笑)
出身はどこですか?
- 松 : 京都の城陽市ってとこ。10円玉の絵柄で有名な平等院のある宇治市の南方ですね。
- イ : 大学まで結構遠いですよね。
- 松 : 大体電車で2時間くらいかかるかな。
武庫女生のイメージは?
- 松 : 真面目ですね。大人しくて。でも、悪く言えば大人しすぎるかな?(笑)
研究室のアピールをお願いします。
- 松 : 薬品分析学研究室です。萩中先生がボスで、助手さん2名と修士1年生が1名、6年制(薬学科)の5年生が12名と4年制(健康生命薬科学科)の4年生が2名の計19名で、楽しく、ときには厳しい雰囲気のもとで研究しています。
「医薬品および生体成分の高感度分析法の開発」というテーマで、一つは、糖タンパク質における光学認識機構あるいは光学認識サイトを明らかにして医薬品の分析に適用することを目的に研究を進めています。また、もう一つは、分子インプリント法といって分析対象物質(医薬品)を特異的に認識できるポリマーを作って、薬物の分子認識あるいは光学分割に適用しています。
好きな食べ物と嫌いな食べ物は?
- 松 : 巨峰とレーズン、グレープフルーツも好きです。巨峰はそのシーズンになったら必ず我家の台所にあるくらい。逆に嫌いな食べ物は鶏肉。大きい塊のフライドチキンが苦手なんです(昔は食べていたのですが・・・。我がままなんですね。)
休日の過ごし方を教えてください。
- 松 : 平日は大学まで往復4時間かかるので、どうしても睡眠時間が少なくなっちゃうんですよ。だから、日曜日だけは朝はゆっくり寝ていますね。あとは、家の用事諸々(もろもろ)。そして、一週間の買い物を終えたら、スポーツクラブに行って体を動かしています。最低1時間半くらい。ストレス解消になってとてもいいですよ。
- イ : 先生は駅から大学まで歩いてらっしゃいますよね!
- 松 : やっぱり運動は大切やからね。メタボ対策にはなってないですけど、私の場合は。(笑)
- イ : あはは(笑)。 オススメの運動とかありますか?
- 松 : そうですね〜、“スタイルラボ”って知っていますか?いつか“はなまるマーケット”というテレビ番組で渡辺徹さんが実践していたんです。太いゴムを編みこんでできている輪のようなものを使うんですけど。メタボ用のCDがあったりするんですよ。そのCDにあわせて30分ほど身体を動かします。体を曲げたり伸ばしたり結構体力を使います。最後は体がスーッとして気持ち良いですよ。でも、痩せないのよね〜。食べる量が多いのかなぁ。(笑)
- イ : 健康的で良いと思います!
- イ : お料理はされますか?
- 松 : 一応主婦なんでね。普通にやっています。お弁当を作ったりもしていますね。
オススメのスポットを教えてください。
- 松 : 紅葉の時期の京大の近くの吉田山荘から真如堂までの道が凄くいいんです。真如堂もドーンと構えて落ち着いていて、静かで、十夜(じゅうや)には鐘の音が響いて素敵ですよ。
好きな季節を教えてください。
- 松 : 秋の物悲しい感じが好きですね。紅葉も好きだし。
- イ : 巨峰の季節ですしね。
- 松 : そうそう(笑)。 でも、明るい感じで、これからスタートって感じの春も好きなんです。
誕生日を教えてください。
- 松 : 10月です!
- イ : あ。秋ですね!
- 松 : そうそう。「落穂拾い」で有名な画家のミレーと一緒なんです。
宝物を教えてください。
- 松 : 家族ですね。かけがえのない存在です。旦那さんと息子2人がやっぱり私の大切な宝物です。
- イ : 男の子に囲まれて過ごしてらっしゃるんですね。
- 松 : そうなんです。だから強いんかなぁ(笑)。
好きな男性のタイプは?
- 松 : 信念をもっている人。芯の強い人。
- イ : ご主人はどうですか?
- 松 : 強い意思を持っているからまあ尊敬できますね。方向性がはっきりしていて、物事の判断をはっきりつけるから、ある程度頼っています。
CBT(知識および問題解決能力を評価する客観試験)が不安ですけど、何かアドバイスはありませんか?
- 松 : 全然不安がらなくても大丈夫ですよ。基礎学力がついているかどうかのチェックなので、普通に勉強していれば(その普通が問題なんですが・・・)。有機化学とか物理化学とかの基礎があってこその医療薬学や薬理学であるので。まずは基礎をしっかり復習し、固めておいて下さい。
受験生へのメッセージをお願いします。
- 松 : やると決めたら。初志貫徹。強い意志、強い精神力を持って入って来て欲しいです。
- イ : 薬学科は6年間あるので、強い精神力が必要ですよね。
- 松 : そうですね。入学したら努力次第ですから。みんな能力は持っているので、やっぱり精神力が大切かなぁ。弱い人もたまにいるので心配です。
武庫女生へのメッセージをお願いします!
- 松 : 「無理せず。急がず。はみ出さず。力まず。ひがまず。威張らず。」
まず、「無理せず」と「急がず」は一歩一歩足元を固めて、途中で挫折しないように、しんどくならない程度に進めるという事。「はみ出さず」はあまり横道にそれずに自分に見合った道を突き進む事(たまには、冒険も必要ですけどね)。「ひがまず」はいろんな事に対して言えるんですけど、例えば友達の方が、成績が良かったり、運が良かったり、いい環境にいたりするかもしれない。それでもひがまず自分を見失わない事。薬剤師への階段を踏み外さずに一歩一歩のぼって行って欲しいと思います。心が折れた時はしっかりケアしてあげるので(笑)。 研究者を目指す人も一緒です。しっかり自分の信念をもって邁進して欲しいと思います。
- イ : ありがとうございます。なんだかガツンときました!
- 松 : 武庫女生は素直で優しいから、社会に出ると精神面・体力面で大変だと思うこともあるでしょうね。だから学生生活の間でしっかり成長して欲しいです。
あと、もうひとつメッセージがあります。私が諸資格対策をやっている関係から、4年制(健康生命薬科学科)の学生さんに対してです。現在、理科の女性の先生が足りないんです。せっかく資格を取れる過程があるのだから、自分とよく相談して自分にあっていると思ったら、是非資格を得る努力をして下さい。一人でも多く教職の資格を取って欲しいです。そして、4年制(健康生命薬科学科)の出身の理科の教員になって欲しいです。
しっかりアピールしといてね。(笑)
(2010年2月19日インタビュー)
