教員インタビュー
教員生活をインタビュー
学校での生活やプライベートまで・・・
森山先生(以下、森)、インタビュー(以下、イ)

- 所属 : 森山研究室(臨床病態解析学)
- 名前 : 森山 賢治 先生
- インタビュアー : 堺井、澤井、高橋、祖浜
休日の過ごし方は?
- 森 : 仕事ですよ〜。
- イ : ですよね〜(笑)病院のお仕事ですか?
- 森 : いえいえ、デスクワークの方ですよ。皆さんをどうやっていじめるか(笑)
- イ : (笑)
ご出身は?
- 森 : 僕、島根県なんですよ〜
- イ : え、そうなんですか?なんか意外ですね〜
- 森 : 田舎っぽい?
- イ : いえいえ(笑)どっちかというとシティー派かと…。
- 森 : (笑)
- イ : だから大学も島根県なんですか?
- 森 : そうですよ〜
好きな食べ物は?
- 森 : 何でも食べますよ。美食家かエサ派かといえばエサ派ですね(笑)
- イ : エサ派?
- 森 : あればなんでも食べますよ〜。物がない時代でしたからね。
宝物はありますか?
- 森 : 皆さんですよ!!
- イ : ええー!?(驚)
- 森 : いやー、出会いって大事ですよ。
- イ : そうですよね。
先生の小さい頃は、どんなお子さんでしたか?
- 森 : 田舎で育ちましたからね〜。小汚い育ちですよ(笑)
- イ : そんな(笑)
- 森 : みかん箱で勉強してました。
- イ : 蛍雪の功的な?
- 森 : そんな大層なもんじゃないですけどね(笑)今は時代が変わりましたからね〜。
- イ : でも、素晴らしいです。
ご趣味は?
- 森 : そうですね〜。いろいろありますよ。絵を見たりだとか。
- イ : 絵ですか?たとえばどなたの?
- 森 : 最近では伊藤若冲氏とかですね。「いいもの」と「好きなもの」がありますけど、人が評価するものはどんなのかは知っておかないといけないですよね。あとは、宝塚とかにも行きますよ。
- イ : 宝塚ですか!?
- 森 : すみれのはな〜♪
(歌ってみせてくださる森山先生)
- イ : おお〜!!(歓声)
- 森 : この辺りは劇場や美術館が多くて環境がいいですよね。皆さんも若いうちから行かれたらいいと思いますよ〜。
- イ : 私たち、映画くらいにしか…(苦笑)
- 森 : 邦画もいいのが増えてきましたよね〜。最近しみじみとなつかしいなぁ〜と思ったのは「ALWAYS 三丁目の夕日」とかですね。あんなときでしたね、私が育ったのも…。
- イ : 思い出深い作品なんですね。
自慢できることや特技は?
- 森 : あんまり無いな〜。僕普通だからな〜。
- イ : え゛〜?(懐疑の目を向けつつ)
- 森 : あ、そういえば君たちに言っときたいことがあるんだよね。
仮に君たちが点@にいて、僕が点Aにいるとしますよね。
人から「すごい」と思われるレベルにどうやって達するかは、いろんな方法があります。
たとえば点線のようにいって突然点Aに達するか、実線のように努力を重ねて昨日も明日も馬鹿みたいなことをずっとずっとやっていくか。
問題は、私たちはみんな「結果」しか知らないんですよね。点@にいる人から見て点Aにいる人は「あ〜、すごいな、かなわないな」と思うかもしれないけど、そこに達するまでの過程をめくってみたら、みんな一日一日努力を重ねてるんですよ。ある日突然、点線みたいに点Aまで到達する人って僕はいないと思います。日々の努力こそが、その人の今を作っているんだと思ってください。
見えないところで、みんな努力している。頑張っていると外では言わずに、みんな内々で努力している。その過程が見える人を、世間の人は「あぁ、努力家だね」って言うし、見えない人、見たことがない人は「あぁ、あの人は天才なんだ」って思って努力することをあきらめてしまう。それが僕は一番よくないことだと思いますぅ〜。
まぁ、これは僕が言ってるんじゃなくて、とあるお方のお言葉なんですけどね(笑)
だから君たちと僕の間には何十年かの年齢差がある。それを一日一日積み重ねていくことで、はるかに私を上回る実力になると思います。若いっていうことは力ですよ。
- イ : 貴重なお話ありがとうございます…。…それであの、特技は?(苦笑)
- 森 : なんだろうね〜。特に意識したことはないけど…ないんじゃないかな。なんちゃってテニスができるくらいですかね(笑)
- イ : 「なんちゃって」なんですか?(笑)
- 森 : 僕あんまり上手くないので〜。こう、「ピシー」とか効果音で相手を脅したりね(笑)
- イ : (笑)
そいえばお酒がお好きだと伺ったんですが…
- 森 : あ、はい僕好きですよ〜。ビール、バーボン、赤ワイン。
- イ : あぁ、ブランデーグラスとか似合いそうですよね!
- 森 : かんぱ〜い♪(髭男爵風に)
- イ : (笑)ちなみに酔われるとどんな風に…?
- 森 : それは国家機密ですよ!
- イ : え〜。(笑)ということは甘いものはあんまり…?
- 森 : いえいえ、好きですよ!
- イ : へぇ〜、意外ですねぇ〜。
昨年、CPPC(Clinico Pathophysiology Conference:臨床病態生理検討会)が開催されましたが第二回開催のご予定は?
- 森 : ええ、是非やりたいですね。詳しいことは決まっていませんが、開催が決まったらどんどん参加してくださいね!
- イ : はい。機会があれば参加させていただきます。
尊敬する人は?
- 森 : いっぱいいっぱいいますけど、そうですね、たとえばこの研究室にいる人でも、自分にないものを持っている人は尊敬しますよ。いろんな人と出会って、ぶつかって、人格というものが形成されると思うので。
- イ : 自分にないものを持ってる人って魅力を感じますよね。
先生が取得されている資格は?
- 森 : 薬剤師免許と医師免許、あと自動車免許とオートバイくらいですよ?
- イ : じゃあ、新しく取得してみたい資格などは?
- 森 : 僕は飛行機とか取ってみたいですね〜。
- イ : パイロットですか!?
- 森 : そうですね。飛行機がほしかったな〜。でも、今のお給料じゃちょっとねぇ(笑)
- イ : じゃあ、今なさっている研究が成功したらぜひとも…。
- 森 : 夢や希望は大事ですよ、夢が人生を最後まで連れて行ってくれる。
- イ : そうですね。
先生から見た武庫女のイメージは?
- 森 : 真面目ですよ。いろんな大学を回ってきましたけど、真面目だと思います。もし今、努力が足りていない、学力が足りていないと思うなら、今から積み重ねていくことでその真面目さがすごい武器になると思います。
- イ : なるほど。
学生に対するメッセージを何かいただけますか?
- 森 : 真面目・正直・誠実・本気ですね。本気で、なにかに取り組んでほしいと思います。僕の好きな言葉に「日々是好日」というのがありまして、「今日が人生で一番いい日だ」という意味なんです。みなさんもこれを毎日感じられればいいなと思っています。
最後に、この大学の学生に将来どういう薬剤師になってほしいですか?
- 森 : 「提案ができる薬剤師」です。薬剤師の立場から患者をみて、その人のためになる意見を臨床の現場で提案できるような薬剤師になってほしいです。
- イ : ありがとうございました。
(2009年2月2日インタビュー)
