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薬学のすすめ

新しい薬学部の紹介

薬学科(6年制):薬学共用試験OSCEについて

薬剤師を目指す薬学部の学生は、平成18年度入学生から国家試験受験資格取得のために、6年間の学習期間を必要とするようになりました。増えた2年を入れて、これまでの4年制学部とはひと味違う「問題解決能力」を備えた高度な薬剤師を目指します。

okamura1_1.jpg5年次には、病院と薬局の両方で、定められた期間の実務実習を受けることになります。この長期(約6ヶ月)実務実習は、薬学部6年制の重要な取り組みの一つでもあります。

長期実務実習を受けるには、4年次の終わりに薬学共用試験(OSCEとCBT)に合格して、実務実習を受けるのにふさわしい薬学部学生としての知識、技能を習得していることを証明しなければなりません。今年度、全国規模で第一回目の薬学共用試験が行われました(左写真:OSCEの模擬試験の模様)。
 
 
 
共用試験OSCE(Objective Structured Clinical Examination)について少しご説明しましょう。

平成21年12月13日、武庫川女子大学薬学部でも初めての薬学共用試験OSCEが臨床薬学教育センターにて行われました。共用試験のうちOSCEは、薬剤師の基本的な業務を行うための技能・態度を習得しているかどうかを確認する実技試験です。具体的には、薬剤師業務の一部(5分間で実施できる程度)を切り取って実技を行い、それをある一定の基準にしたがって評価を行います。その結果、ある一定の基準を満たせば合格と言うことになります。

実技試験は、患者さんから処方せんを受け付ける、処方せんを基に調剤を行う、患者さんに薬の説明を行う、といった課題が6種類出題され、すべてに合格する必要があります。評価は、大学の教員だけではなく、病院や薬局に勤務している薬剤師も行います。評価する人が見ている前で、実技を行うのは、かなり緊張するものですが、その中でも正確に対応や操作ができるだけの技能・態度を身につけておく必要があります。

そのための実習は、4年次の前期、後期にプレファーマシー実習(平成21年度の実習の詳細は、こちら)として行います。プレファーマシー実習では、処方せんの読み方から始まって、調剤技術や患者さんとの応対の方法など、様々な実習を行います。それらを通して、学生一人ひとりがOSCEに合格できるだけでなく、5年次の長期実務実習が有意義なものとなるよう、工夫しています。

そして、OSCEとCBTに合格すれば、病院や薬局で実際に薬剤師業務を体験することができます。これまでは、見学型実習だったものが、参加型実習を行うことができ、より実践に即した実習となることが期待されています。


薬学部OSCE実施委員
岡村 昇

2010.02.16岡村 昇

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