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薬学のすすめ

「薬学」で何がわかるの?

第4回 「育児」の必修科目?

本学は女子大学ですから、このコラムをお読みの方のほとんどは女性だと思います。出産は女性のみのイベントであり、その後の育児もまた女性の支えるウェイトの高いイベントです。近年、育児に関しても男女の役割が見直されつつありますが、どうしても男性では代わりができない場面があることもまた事実です。

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さて、育児では「薬学」は使える知識でしょうか?赤ちゃんは愛らしい存在ですが、小さくてお話ができない故に、ひとたびトラブルが発生すると、周りは大変です。ミルクを飲まないけどどうしよう、あるいは食事が終わったら口の周りが赤くなってきたけど大丈夫かしらといった疑問はごく普通に出てきます。情報化社会である現代では、こうした疑問に答える本やネット情報はいくらでも見つけることができます。しかしながら、そうした情報を実際に検索してみてください。すると、あまりにたくさんの様々な意見があることに圧倒されると思います。

こうした情報から正しい情報を選び出すためには、そのための知識が必要です。健康関係の出費というものは一般に惜しまれませんから、そこにつけ込む仕事が発生しやすい環境にあります。例えば、アトピー性皮膚炎というのは乳幼児にしばしば見られる疾患ですが、アトピービジネスと呼ばれるほどたくさんの商売がその周辺で成立しています。その中には、一般の消費者の無知につけこんだ悪質なものもたくさんあります。医師とのコミュニケーションがうまくできなかったり、あるいは身近にそうしたビジネスの信奉者がいることで、赤ちゃんが酷い目にあうことがあるのです。

昨今の健康ブームとそれに便乗したビジネスの拡大は驚くばかりですが、それらに対して適切な判断ができるということも「薬学」を学ぶメリットです。

2008.04.30田中智之

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