閉じる

研究室と教員

西川 淳一

MESSAGE

20世紀以降、人類は大量の化学物質を作り出し、医療や保健衛生のほか、生活の利便性の向上に利用してきました。しかし、これらの化学物質は有益であると同時に、ヒトへの健康被害や環境生態系に異変をもたらすという負の側面も併せ持っていました。化学会社や製薬会社は利益追求のため化学物質の有益性に重きを置く傾向があるのに対し、我々アカデミアの研究者はより客観的に化学物質の功罪を見極めなければなりません。私達の研究室では、医薬品、農薬、食品成分など化学物質のヒトを含む生物への健康影響について研究しています。化学物質と生体との関わりを科学する薬学領域の知識は、これらの研究に大きな威力を発揮します。学生の皆さん、講義で得た知識を実践に活かす場として、研究室に来て、地球上のすべての生物のために環境問題を一緒に考えていきましょう!

専門分野
衛生化学、生物化学
最終学歴
大阪大学大学院薬学研究科博士課程
学位
薬学博士
所属学会
日本薬学会、日本生化学会
出身高校
香川大手前高校
その他
博士取得後、住友化学工業(株)で医薬品や農薬の安全性研究に従事。その後、大阪大学薬学部で助手、助教授として化学物質の生体影響について分子レベルでの研究を行ってきた。その間、米国立衛生研究所(NIH)やカリフォルニア大学にて、真核生物の転写調節機構に関する研究も行った。
研究テーマ
化学物質の毒性発現機構に関する研究
担当科目
食品衛生学、環境化学、衛生薬学実習、卒業演習
所属研究室
公衆衛生学(衛生化学研究室)