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マリーちゃん

Interview

インタビュー

先生

來海徹太郎 先生

  • 薬化学II研究室(医薬品化学)

Q:誕生月はいつですか?

來:誕生月は、天秤座です (笑)

Q:好きな食べ物、嫌いな食べ物は何ですか?

來:そうですね、お刺身ですね。ポテトサラダも大好きです。それから、ビールのお供に枝豆も好きです。たいがいのものは好きなんですけど、粕汁だけは50数年間苦手ですね(笑)

Q:休日の過ごし方を教えてください。

來:武庫女は土曜日も授業があるので、基本的に休みは日曜日だけですね。僕はじっとしてるのが苦手なんですよ(笑) 日曜日は、月に二回ほど少年野球のコーチをしています。それ以外の日は、体を動かすことが好きなのでここの新棟からも見える甲山の森林公園を散策したり、木を眺めながらぶらぶらしていることが多いです。

Q:学生時代はどのように過ごしていましたか?

來:僕は学生生活長かったんですよ。大学4年、修士課程2年、博士課程3年行ったので、計9年間学生生活を送りました。最初の2年間は自宅から通ってたんですけど、3年からは下宿を始めました。途中から自炊を始め、時間がある日はパスタ作ったりしてました。大学院では実験三昧でしたね。朝8時ぐらいから実験して、昼ご飯を食堂で食べて、また実験して、夕方6時ぐらいに近所のお店に晩ご飯を食べに行って、また実験して...。当時は風呂がない部屋に下宿していたので、銭湯に通っていました。そこが夜11時には閉まってしまうので、9時半には実験を切り上げ、銭湯へ行ってました。その後、スポーツニュース見ながらビールを飲んだりしてました。大学院の後半からは下宿先も風呂付きの所に変わったので、お風呂の時間を気にしなくて良いようになったんですけどね(笑)

研究に真面目に取り組んでましたし、あまり観光地に遊びに行ったりもしませんでした。でも、大学の屋上から五山の送り火を見ることができて、それはみんなで見ていましたね。

Q:先生が学生だった頃と今の学生とで何か変化を感じますか?

來:これは難しい質問ですね…男の子と女の子ではやっぱり違いますしね(笑) 僕が学生の頃は、試験が終わって友達とスキーに行った時、偶然、武庫女の学生さんと一緒になりました。そのころの様子と比べたら今も昔もあまり変化は無いように感じますね。試験が終わったら遊びますよね。

Q:ご自身の進路の決め方や、私たちが進路を決める上でのアドバイスを教えてください。

來:これも難しい。僕は子供の頃に野口英世や北里柴三郎など医者の伝記を読んで、医者や白衣を着る仕事への憧れがありました。それで紆余曲折を経て薬学部に入学することを決めました。当時、僕の周りには薬剤師になるというよりは、就職したり大学に残って研究者になる人が多かったです。僕自身も新薬の開発に携われたらと思って研究の道に進みました。

みんなへのアドバイスになるかわからないけど、薬学科の6年制教育は将来薬剤師をやっていくための重要な細かいところまできっちりと学べる最適な制度だと思うので、薬学科の人には、しっかり学んでたくましい薬剤師になってほしいです。健康生命薬科学科の人にはとにかく真理の追究をしてもらいたい。

みなさんが就職する時も、学生時代に極めた専門分野を活かせるところに進んでもらえるのが理想です。せっかく大学院を出ても専門外の職に就いてしまうのは本当にもったいないと思ってしまいます。自分が学んだことを最大限活かしていってもらいたいです。

Q:武庫女生のイメージや好きなところを教えてください。

來:武庫女生のイメージはとにかく真面目です。マナーの良い子が多く、嫌に都会っぽく洗練されているわけでも田舎っぽく野暮ったいわけでもなくスッキリしているところが好きです。また、武庫女出身の人からもそうでない人からも評判がよいのも良いですね。実務実習で武庫女生なら安心して指導できますといわれるのもとても嬉しいです。今までの先輩たちが責任感と武庫女の評判を背負っているというプライドを持ってやってきてくれたんだなと実感します。

Q:研究室のアピールをお願いします!

來:稲本先生が新しく加わって、活発に研究活動をしています。本当はもっといろんな有機合成の実験をして論文を書いていきたいんですが、新薬の学生さんは実務実習などで研究の時間があまりとれないし、健康生命薬科学科の学生さんは所属人数が少なく、思うように進まない部分もあります。女子大なのであまり遅い時間まで研究させるわけにもいかないので、メリハリをつけるようにしています。

有機化学は全ての基本となる学問だと思いますし、医薬品などの開発の時も重要なポイントになる部分です。だから、みんなにもっと有機化学を好きになってほしいし、苦手意識も持たないでほしい。どっぷりつかればおもしろいということを、出来る限り学生に伝えていきたいですね (笑)

この研究室に健康生命薬科学科の学生を受け入れ始めてまだ4、5年ほどで、配属がある年と無い年があるので、希望としては、人数が少ないながらも毎年入ってきてもらいたいです。大康の学生さんはできたらそのまま大学院にも行ってもらいたいです。

Q:大学院生は何をしているんですか?

來:2年ほど前に卒業したうちの大学院生は、だいたいいつも夜の9時半ぐらいまで実験してましたね。院生には、自分で実験計画をたて、自分主体で研究をやっていってもらっています。たまに相談にのったりアドバイスをしたりしていました。秋に学会で中間発表をして、春の薬学会で研究発表をしてもらいました。実験をするだけではなくてそれをまとめて発表することがとても大切だと思います。

そのあとは就職ですね。その大学院生は、ずっと有機合成の研究をしていたにも関わらず、その道とは違う所に就職しました。二年間で身につけた知識と技術が活かせないので、僕としてはちょっと残念でしたね…。もちろん、企業へ就職せず、助手になる方もいます。皆どんどん後継者になっていって欲しいです(笑)

Q:武庫女生へのメッセージをおねがいします

來:6年制の薬学科の人へ。実習先の病院から「もっと積極的になって欲しい」と言われることがあります。みんなが大学で学んで、実習先でしようと思うことは間違ってないと思うのでもっと自信をもってやっていってほしい。「女性のリーダー」になるために殻を破っていく、ということに学生のうちから、挑戦してほしいです。

次に4年制の健康生命薬科学科の人へ。大学は真理の追究の場だと思っています。わからないことを純粋に求めていく姿勢を大切にして、授業で習ったことを丸覚えするのではなく本質を理解し、考え方を学んでいってほしいです。

Q:最後に受験生へのメッセージをおねがいします

來:数学、化学、生物を重点的にやっていってほしいです。高校で習っていることと大学で学ぶことは実は繋がっているので、高校の授業をしっかりマスターしているだけで大学の授業も半分ぐらい理解できると思いますよ!毎日しっかり地道に努力することが明日につながります!

今日は本当にありがとうございました!

(2014年11月16日インタビュー)

先生

在学生・卒業生