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マリーちゃん

Interview

インタビュー

先生

黒田幸弘 先生

  • 薬品物理化学研究室

Q:誕生日を教えてください。

黒 : 忠臣蔵の吉良上野介が浅野内匠頭の家臣によって復讐のために屋敷に襲いかかられた日が僕の誕生日です。

Q:好きな食べ物と嫌いな食べ物を教えてください。

黒 : これといった食べ物はなくて、何でも好きで、季節のものはたいがい食べます。今だったら冬なのでよくブリとか食べます。嫌いな食べ物は特にはないけど、最近は年のせいか、ケーキなどはあまり食べないです。
イ : 和菓子はどうですか?
黒 : 和菓子もあまり食べないけど、ケーキやドーナツとかよりはいいかな。だけど、娘が誕生日ケーキを作ってくれたときは、やっぱり食べます。 娘は父親(自分)のために作るけど、本当は娘自身が食べたいんです。だから、ちょっとだけもらって、あとは娘にあげます。
イ : 先生は娘さんの前では大学のときと感じが変わりますか?
黒 : そんなに変わらないかな。大学だったら怖いかな。
イ : そうですか?いつもニコニコした穏やかなイメージなんですけど。
黒 : 研究室に来たら違うかも…

Q:最近何かはまっていることはありますか。

黒 : 比較的いろんなことに興味を持っています。お酒のあてになるものを作ろうと思って燻製作りをはじめて、今ではベランダにスモーカーを置いています。 下味の付け方で味が全然変わるんで、いろんなものをやってみて、これは好きとか、あんまりかなとか。 使うチップの種類で香りも変わるんです。また、温度調整が難しくて、スモーカーの中でも火に近いところと遠いところで、火の通り方が違うんですよ。

Q:先生の白衣ってみんなと違いますが、特注なんですか?

黒 : 特注ではないです。何でこれを着ているかというと、前がチャックだから着やすい、ただそれだけです。 比較的首元もあるから、試薬が飛んでも大丈夫。あと、膝下ぐらいまで丈のある白衣は座るとき邪魔になるので、膝上ぐらいの丈のものを選んでいます。

Q:先生の学生時代の話を聞かせてください。

黒 : 学生時代は大きな声では言えないけど、勉強も遊びもやっていたというか、結構遊んでいた印象があります。 一番よくやっていたのはサークルでのテニスです。ヨット、釣りなんかも結構好きです。冬はスキーとかもしていました。
イ : 先生は薬学部のご卒業ですか?
黒 : はい。小さいときからおぼろげに人体に興味があったんです。中学校ぐらいまでは、なんとなく医学部に行きたいと思っていました。 けど、高校の時に僕とフィーリングの良く合う化学の先生がいて、化学に興味を持ちました。 それで、医学も良いけど薬を作るのも良いなと思って、薬学に変わったのかな。だけど、まさか大学教員になろうとは思ってなかったんだけど、その時の流れというか、機会を与えてもらったというか、今ここで教員をやっています。
イ : ここで先生をする前は何をされていたんですか?
黒 : 他大学で助手をやったり、会社に勤めたりしていました。自分が思った方向にだけ人生が転がっていくことは絶対に無いですね。だけど、その場で一生懸命やっていたら道は開けてくるのかなと、そんな感じです。

Q:今はどんな研究されていますか。

黒 : 薬と生体内の物質、特に脂質、リン脂質、細胞膜の構成成分との相互作用を見ることを目標に、それを見るための方法を開発しています。
イ : 大学のときからその研究をされているんですか?
黒 : 大学のときの研究は基礎になっているけれど、ずっと似たようなことばっかりやっている訳ではありません。 大学時代の専門は専門外のことに比べて少しは詳しく知っているのでその知識は利用しますが、 勉強して、次のステップ、新たな研究テーマを考えています。ずっと勉強し続けないといけません。

Q:研究室のアピールをお願いします。

黒 : 研究室に来た学生には、職場に来るつもりで来てくださいと言っています。進学の道もありますが、ほとんどの人は、卒業後、働くんですよ。 薬物と脂質の相互作用の研究をしていると言いましたが、卒業後の職場でそのまま使えるという訳じゃないから、それを覚えたってあんまり意味がないんです。 むしろ大事なのは職場でどう振る舞えるかです。だから、研究室のアピールとして、研究テーマについてはあんまり言いません。 むしろ、社会、職場に行ったときに、大学とあまりにも空気が違うことで緊張して困ることがないよう研究室で指導しますので、 しっかりとそういうトレーニングを受けるつもりで来て下さい。つまり、社会的常識を身につけてくださいということです。

Q:何か武庫女生のイメージはありますか?

黒 : 僕の周りには、「私がやる」、「私はこう思う」とすごく主張する女の子もいるんですが、 そう言う人達と比べて、控えめというか、奥ゆかしいというか、謙虚というか、あんまり出しゃばった感じがなく、良い印象を持っています。
イ : だけど、もう少し授業とかで発表してほしいとか思いますか?
黒 : 思います。すごく思います。控えめなのは良いんですけど、意見とか考えを持った上で控えめなのが良いんです。 人が言うことを100%鵜呑みにして黙っているんじゃだめで、自分の今までの知識で自分なりの意見を考えることが大切です。

Q:武庫女生にメッセージをお願いします。

黒 : おしとやか、謙虚、奥ゆかしいと言うところはすごく長所だけど、なんでもかんでも受け身にならないようにしてほしい。 頑張りさえすれば、将来卒業したら絶対活躍できる場があるんです。 職場を含め、将来自分を頼りにしてくれる人、必要にしてくれる人が絶対いるので、そういう人のために頑張ろうという気持ちで、自信を持ってもらいたいですね。 そして、将来活躍できる場所に巡り会った時、自分の力が発揮できるよう今頑張ってください。
イ : ありがとうございました

(2012年12月8日インタビュー)

先生

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