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マリーちゃん

Interview

インタビュー

先生

三浦 健 先生

  • 薬学教育推進センター
  • お誕生日:3月
  • 好きな食べ物:唐揚げ、卵、魚、串カツ
  • 休日の過ごし方:子供と一緒にスパワールドへ行

Q,学生時代はどのように過ごしていましたか?

勉強はせなあかんなと思ってました。寮にいたから、すぐ隣の友達が勉強しているのが見えるんですよ。だから勉強せなあかんなぁ、と思ってたんです。ただ、寮にいたら、とんでもないことがいろいろあるんだけどね。例えば、サッカーのワールドカップとかがあると、どこかでいきなり「わーっ!!」って声が聞こえてくるんですよね。なんだ今の声は!?って思って、チャンネルを変えてみたら、点数が入ったところだったとか・・・。 金曜とか土曜の夜は、友達と討論番組を朝まで見たりしてました。ほかに、読書もすごいしてました。1年間で、大きめの本棚がひとつ埋まるくらい読んでましたね。例えば、岩波書店の「種の起源」とか、あとはシュレディンガーの「生命とは何か」について、思考実験って言うのかな?頭の中でこれはこうだから、きっとこうに違いないなんてことをずっと考えてるんだよね。そういう本を片っ端から読んでました。ほとんどノンフィクションばっかりでしたね。典型的な男子学生の生活みたいなのを3年生までは続けて、4年生で講座配属が始まると実験が忙しかったかな。研究を続けて面白いなって思って、そのまま大学院に行ったって感じですね。

Q,研究室のアピールをお願いします。

薬学教育推進センターは、教員が5人います。このセンターの目的は、「皆さんに立派な薬剤師になって欲しい!」というこの一心です。特に低学年の指導を徹底していて、1、2年生に10科目の習熟度別講義を開講しています。個人的な意見なんですけど、「薬剤師になって何をするのか」というのが一番大事なところだと思いますね。例えば、一人の薬剤師が、仮に一日に20枚の処方箋を一週間で五日間調剤したとすると100枚。一ヶ月なら400枚。一年になると概ね5000枚くらいになる。10年たったら5万枚。30年40年経ったらのべ20万枚ですよ! つまり、今ここにいるみなさん、一人一人が20万、20万、20万と、一生かけて、のべ100万人以上の調剤をすることになります。

100万人って言ったら仙台市の人口くらい? (笑)そのくらいの人の健康をカバーする仕事になる訳で、それってすごくでっかいことじゃないですか!?だから、薬剤師になるっていうのが目的じゃなくて、「薬剤師になって何をするのか」が目的なんですね。薬剤師になったら、それだけの人たちの健康管理をする機会がある。どういう薬剤師になって、何をしますか?そのために今何をしますか?だから僕の授業では、出来る限り薬剤師になった後に効いてくるような話をしていますね。研究室では、直接の手を動かしての研究というのはしてないですけど、研究室の学生さんの指導も、一生懸命したいなと思っています。

Q,武庫女や武庫女生の好きなところ・イメージを教えてください。

武庫女は、ここに来る前からすごく好きな大学のひとつでした。違う大学に所属していた頃、学会で武庫女に来た時に、すごくきれいで、絨毯の歩き心地に感動しました。その時に武庫女の学生さんとお話して、質問に対してとても誠実に答えてくれる。ボールを投げたらきっちりと投げ返してくれるような受け答えができて、すごいなと思い、武庫女に対してとてもいいイメージを持っていました。真面目過ぎてつまらない人間ではなく、誠実であり、嘘をつかない。とても真剣・真摯であることが伝わってきました。この学校はとてもいい教育をしているんだなと、外から見ていて思いました。武庫女生は、人の足を引っ張って自分が良くなりたいとかじゃなく、自分が登っていくんだ!っていう気持ちがある子がすごく多いですね。 自分の人生について、真剣に考えないといけない、と思っている子が多いような感じをすごく受けています。

Q,武庫女生へのメッセージをお願いします

非常にいいところばかりなので、このまま進んでもらえたらいいな、と思います。このままみんなが立派に成長していって、社会で活躍してくれたら嬉しいな。「誠実であること」や「悪意がないこと」は社会では周りが助けてくれたり協力してくれたりする大切な要素になると思います。これは別に他力本願という意味じゃないです。自分一人でできる仕事って少ないじゃないですか。そういうときに誰かに手伝ってもらったり、教えてもらったりしてもらえるような性格の子が非常に多いので、ずっと続けていってほしいなと思います。あえて一つ言うとしたら、やんちゃな子、わんぱくな子が少ないかな(笑)。ちょっとお行儀が良すぎというか。もっと自分を出してもいいのにな、と思うことはありますね。意見がある時は、自分の意見を言えば、きっと周りが助けてくれたり、協力してくれたりすると思います。

Q,受験生へのメッセージをお願いします

薬学部といっても、いろんな大学があると思うのですが、偏差値だけでは無く、学生の誠実さや雰囲気がしっかりしているところなど、武庫女のいい伝統をみて最終的に本学を選んで欲しいなと思っています。武庫女に来たら、そういう雰囲気の中で育っていき、社会に出たら周りの人達が協力してくれたり助けてくれたりするような、きっちりとした人間になってくれるのではないかと思うのです。大学の伝統校としての校風を信頼して、受験して欲しいなと思っています。

(2017年11月24日インタビュー)

先生

在学生・卒業生