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2021.03.08
教員ブログ
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キャンパスライフ
薬剤学講座の鳥井栄貴助手が、第21回日本亜鉛栄養治療研究会学術集会奨励賞を受賞しました。

薬剤学講座の鳥井栄貴助手が、2021年2月6日(土)に、オンライン方式で開催された第21回日本亜鉛栄養治療研究会学術集会で奨励賞を受賞しました。

 

発表演題は「亜鉛と亜鉛トランスポーターによる乳がん幹細胞様細胞の維持機構」です。乳がんは初期治療が成功しても、転移や再発、薬剤耐性を頻繁に引き起こすことが治療成績を妨げ、未だ不治の病として、患者に大きな不安と脅威を与えています。その脅威の根源として、乳がん組織の中にごくわずかに潜み、たちの悪い性質を持つ乳がん幹細胞様細胞が注目されています。本研究では、乳がん幹細胞様細胞の維持に対して、必須微量元素亜鉛の輸送体である亜鉛トランスポーターが重要な役割を果たすことを明らかにしました。

 

鳥井先生は、これまで基礎研究はもとより、病院と共同で臨床研究にも取り組んだ経験があり、多角的な視点から、薬学の教育と研究に従事されています。その中で、薬剤学講座(中瀬朋夏教授主宰)において、約2年かけて本研究を進めてきました。

 

鳥井先生は、「これまで、共に研究活動を切磋琢磨してきた研究室員みんなに感謝しています。乳がんの新たな治療方法の開発に貢献できるよう、頑張りたい。」と話しています。

 

本賞は、主として若い研究者と臨床医を対象とし、日本亜鉛栄養治療研究会学術集会のポスターセッションで発表された演題の中から、審査員による厳正な審査の結果、優れた演題に授与されるものです。

 

研究室員と一緒に

 

受賞した鳥井先生


実験中の鳥井先生