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サポートスタッフの紹介

門田 しのぶ

PROFILE

国公立大学を卒業後、グループ商社のメーカー企業で、人事部門(採用・教育)の責任者として活躍。 JCDA認定CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)、国家資格キャリアコンサルタント、2級キャリア・コンサルティング技能士(国家資格)を取得し、本学キャリアセンターでキャリアカウンセラーとして勤務。現在は薬学部で就職支援担当をしています。

Q1.学生の就職をサポートする学部の取り組みの中で、就職支援担当とは特にどのような役割を果たしているのですか?

2006年教育改革の元、薬学部の6年制が実施され11年時を過ごし、時代のうねりと共に就職環境が大きく変化しています。そこで、それに対応すべく、薬学部専任の就職相 談の担当として学生をお世話させて頂き3年目となりました。

女性活躍推進法によりますます女性の活躍が期待される中、専門知識を活かしながら、企業や公務員、病院や薬局等、幅広い業界の中、学生ひとりひとりが自分らしく輝けるキャリアを描ける支援になるよう、就職支援担当の教員の方にもご協力いただきながら担当者として努めています。

Q2.薬学部には4年制と6年制がありますが、就職相談の際にはアドバイスは異なるのですか?

薬学部のホームページにも記載されている通り6年制は、薬剤師として医療の分野で活躍する人材を育成する学科であり、また4年制は、生命科学のプロフェッショナル(健康関連分野のエキスパート)を育成する学科です。
4年制は、理系大卒が対象の就職先で、特に募集要項に「薬学」や「化学」が記載されている就職先が主な対象になります。

また、4年制を卒業し、大学院修士課程(最低2年)を修了した場合、同じ6年でも最終 学歴は修士になりますので、理系修士卒が対象の就職先への就職申込みが可能です(6年制は学士卒になります)。

4年制の場合
他の理系学部と就職先が競合することを念頭に入れておかなければなりません。 そのため、研究開発職や品質管理・分析の就職先であれば、特に大学での薬学の知識や 研究が問われます。 一方、MR(MRとはMedical representatives医薬情報担当者と呼ばれ、製薬企業と医療関係者との間で医薬品に関する情報の仲介役を果たす職種)などでは、薬学の知識よりも人柄を重要視する場合もあるようです。それら以外にも、治験関係の会社でのモニターや、化粧品、健康食品などの企業における総合職、理科教員、公務員などもあります。このように4年制では就職先の選択肢が多く、就職先毎で必要とされている人材が異なるので、学生はできれば早い段階で将来目標とする職種を決め、その目標を目指して大学生活を送ってもらいたいです。

6年制の場合
薬剤師免許を必要とする病院、調剤薬局、ドラッグストアーなどが主な就職先になります。その他にも、製薬、化粧品、食品などの企業における研究及び臨床開発、MR、公務員なども対象になります。薬剤師資格の認知の高まりに伴い、薬剤師の更なる活躍が期待されています。学生は、是非、薬剤師免許を活かし、社会の様々な領域で活躍してください。

6年制を卒業した学生は、薬剤師として国家資格を持ち医療の現場で働くこととなります。また薬剤師としての国家資格は持たない4年制卒業の学生は、?間企業で研究者として働く場合が多くあることを想定した上で、それぞれの学科に合わせた具体的な業界・職業についての情報を提供しながら、学生ひとりひとりの可能性を見出すとともに的確な就職相談のアドバイスとなるよう注力し面談をしています。何れにしても、就職後は大学で学んだことを足がかりとして更に学びを深めながら過ごしていくこととなります。ダイバーシティの社会で様々なことにチャレンジし多くの友と共に人間性を磨き羽ばたいてもらえることを願っています。

Q3.実際の就職相談に関してですが、女子大生が対象ということで何か工夫されていることはありますか?

医療業界は多く女性が働く場所です。また各研究機関では女性研究者も多く働くようになってきました。女性ならではのきめ細やかさやコツコツものごとを積み上げて行く忍耐強さを合わせ持つ女性らしさを強みとすることはもとより、多様性を求められる時代に即した職業人としての視点を持つことが重要です。女子大生ということをあまり意識することなく、おおらかに世の中に通用する人とな ることに着目しています。

Q4.就職相談の具体的な進め方について説明して頂けますか?

まず、就職相談のシチュエーションには大きく分けて、業界や職種の選択、企業の選択、就職申込み手続きの3つの段階があります。業界や職種の選択 業界や職種の選択は、学生の希望を聞くことから始まり、適正を見極めることが重要です。その際に、職種に対する誤った思い込みをしている学生がよく見受けられます。例えば、「話すことが苦手だからMRにはなれない。」とのお話しがありましたが、MRに重要なことはコミュニケーションです。話すことが苦手でも、相手の話を聞くこと、相手の気持ちを察することが得意であれば、適応できるかもしれません。 また、職種へのあこがれと自分の適正を混同している学生もいます。重要なことは、その職種の業務内容をしっかりと理解した上で、その業務をおもしろいと思えるか、もしくは、しんどくてもやりがいをもてるかです。こんな感じの話をしながら学生ひとりひとりの強みを引出し、職種への適正を見極めようとしていますが、学生には様々な隠れた才能があり容易ではありません。

Q5.企業の選択は?

企業の選択は、インターネットなどで学生自身がされる場合が多いです。一方、近年ではインターンシップ(職場体験)を積極的に実施する企業が増えている中、応募者が多く参加することが難しい状況にもなっています。本学薬学部の学生の希望が多い業界や職種については、本学と提携し自分の専門・興味のある分野の就業体験ができるインターンシップの受入れをして頂ける企業との取組みも増やしてきました。 また、私自身、多くの企業の人事担当者と話し合いを行っていますので、インターネットに掲載されていない就職情報がある場合もあります。 是非、就職相談にきてください。勉強一筋は悪くないけど、いろいろなことを経験することも大切と思います。また、大学では中学校や高校の時とは考え方や物事の見方が異なる人が多く集まるので、そのような中で多くの友達を作るのも良いでしょう。それらを通して、共に学ぶ仲間を大切に、友人と過ごす時を有意義なものと捉え、大学で得た知識、コミュニティーを活かしながら、視野を広げ、豊かな人間性を育むことが重要です。自分らしさを大切にし、一個人として魅力的な人間であれば、どんな職場でも大切さ れると思います。学部生以外にも大学院生や卒業生の方も、是非、ご相談に来てください。