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研究室と教員

薬品分析学研究室

私たちは「生体を分析する」ことを目的に、生命現象の解明や病気の早期診断を目指した分子プローブの開発、新規分析法の開発、医薬品の体内動態の解明を行っています。

 

1.生命現象の解明や病気の早期診断を目指した分子プローブの開発

 生体の複雑な機能のネットワークからある特定の分子をイメージングすることで、これまでわからなかった生命現象が明らかとなることや、疾病の早期診断が可能になります。私たちは難治性のがんや生体内微量元素などを対象とする分子プローブの創製に取り組んでいます。また、分子プローブの特性に基づいた疾病の治療薬剤の開発にも取り組み社会への貢献を目指します。

 

2.新規分析法の開発

 分子インプリントポリマーはプラスチック抗体とも呼ばれ、天然の抗体のように標的分子を特異的に認識する機能をもつ高分子です。私たちは、医薬品に対する分子インプリントポリマーを調製し、医薬品の高感度分析や光学分割への適用を目指した研究に取り組んでいます。

 

3.医薬品の微量定量分析と体内動態の解明

 医薬品が投与された後の薬物およびその代謝物の血中濃度を、高感度高分解能質量分析装置で定量分析することで、治療効果を評価しています。また、代謝物を分析することにより薬物の体内動態の詳細を知ることができるので、薬物治療の効果を予測するマーカー探索にもつなげて、個々にあった効果的な治療に貢献することを目指しています。さらに、選択性を向上させた微量定量分析にも挑戦します。