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研究室と教員

ゲノム機能解析学研究室

地球上に存在するすべての生物は細胞から構成されていて、その細胞1個1個に遺伝清報を記録したゲノムDNA が存在しています。1953 年にワトソンとクリックによってDNA の構造が二重らせん構造であることが示され、50年後の2003年4月に約30億塩基対のヒトゲノムDNA配列の完全解読が完了しました。今日のバイオテクノロジーの隆盛は、遺伝子クローニング法、DNA 塩基配列決定法など遺伝子工学の画期的技術の誕生無くしてはあり得ません。

当研究室では、生体情報ゲノムDNAおよびRNAを基にした迅速・簡便な遺伝子検出法を開発するのが大きなテーマです。例えば、細胞・組織に発現している標的遺伝子の抽出および増幅から検出まで30分以内でできるシステム構築を目指しています。さらに、私たちが開発した遺伝子検出ツールをゲノム創薬・医療分野や食品衛生分野に応用したアプリケーション開発も行っています。ホットな話題として、毎年冬季に大流行するノロウイルス感染を迅速・簡便に遺伝子検査する方法の開発に成功したと新聞やテレビで紹介されるなど多方面で注目されています。 このように、分子生物学・バイオテクノロジーを支える遺伝子工学的基盤技術の開発を通して、21世紀の生命科学をリードする女性リーダーの養成を目指します。